息をつくのも忘れてるんじゃないかと思った。
本を閉じると涙が流れた。
誰かを思い、そして自分を思い。
あたしはなんて綺麗な涙を流してるんだろうと思う程に、この物語は人への"想い"に溢れている。
そして自分を見つめる事。酷く辛い現実も。
はたから見れば、不思議な暮らしかもしれない。
10代から親からもらった痛みに心通わせて、一緒に手を取り合ってきた。
暁美が愛するのは櫂。
同盟を組んだ先生。
色んな形がある。
それは他人がどうこううるさく、そして暇つぶしに噂をする事じゃない。
決定権は本人にある。
幸せは自分で決める。
自分の足で立つ。
不倫の末、先に逝った瞳子。
不倫をされ精神崩壊したが笑顔に戻った母。
嗚呼、、大変な毎日や。誰かと関わることは面倒で辛い。ましてや身内の事、目を瞑りたい。
でも、幸せな毎日を願うから続ける歩み。
息苦しさの中で何を目的にしよう。
ただ。自由に幸せに。
祈って。
そして煌めいていて。