とんでもない読書体験をした。
山でしか、
熊と対峙し生きるしか出来なかった男。
交流の盛んである街中では生きられなかった男。
命を懸けて
血を浴び生き、それがこの男。
会話という会話がほとんどないから少し読みにくさはあったものの、なんだこのある意味あるがままな生き様は。
誰に媚びる事なく、養父の教えだけを守り、性欲は弾ける。
熊、そして鹿、兎を狩る。肉を美味く食べるまでの生々しさ、
それは自分が命を懸けて繋いだ命。
命は命を食う。
獣の血や身体や臓器の匂いが強く漂うようで、この山に入れ込み過ぎるのは危険だ、、
戦争も時代も関係なく
この生き方しかなかったのだろう。
狩りができなければ他に何も、本当の意味で熱く激るものがなかったのだろう。生きている意味とは、、と。
この雄にはきっと。
直木賞おめでとうございます㊗️!!
こちらも㊗️🔖🔖