とわちゃん自体が光。
目の見えない彼女の欲求を、お母さんは確かに守っていた。
いつのまにかいなくなったお母さんは確かに彼女の心に寄り添おうとしていた。
それは紛れもなく深い愛だった。
庭に広がる沢山の植物の匂い、手触り。
鳥達が後押ししてくれた生きる希望。
とわの庭が色のわからない世界での救いの場所。
想像してみる、目を閉じて呼吸する、、気持ち良い。
彼女はずっと手探りで、時間も分からず、
飢餓と隣り合わせ。辛くてもお母さんとの約束を守って家の外から出ず、ずっとずっとお母さんを探してた。
嫌な思い出ほど残ると言うけど、温かい思い出をずっと抱きしめていたとわちゃん。
触れてくれていたのは、強く抱きしめてくれたお母さんだけだったから。
お母さんしか知らない。
でも。
彼女は1人じゃなかった。
やがて盲導犬という相棒ができ外に出る勇気を得た。
優しい人達との出会い。楽しいおしゃべり。恋愛話。
こちらまで楽しくなっちゃう。明るさが伝染する。
とわちゃんは小さな幸せを心から受け取れる人。いっぱい笑える人。
目が見えなくても周りには愛しいもの達、温かな世界がある。その手で確かめて、、
暗い中から明るい光が見える。何があっても大丈夫。そう思える物語。
P.S
この本を読んだ後、
なぜだか21年程会ってない父を思い出した。どこで何をしているかわからない。
あたしは覚えてないけど、まー最悪だったらしい。
でも、思い出して泣けてきたよ。
親は親だしそれ以外ないもの。
さんじゅうほにゃらら前のあたし↓
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